スレート屋根のメンテナンス：頻度やタイミング、内容をご紹介！
愛知県蒲郡市に拠点を構える屋根の修理・リフォーム専門店「株式会社ヤネケン」です。
スレート屋根はセメントを原料とした最も人気の屋根材の一つですが、劣化してしまうと雨漏りの原因となり住宅に大きな悪影響を与えてしまうため、定期的なメンテナンスが不可欠です。
そこで今回は、スレート屋根に必要なメンテナンスの頻度やメンテナンスの内容、費用をご紹介します。
スレート屋根のお家にお住まいの方や、メンテナンスを検討している方はぜひ参考にしてください。
スレート屋根のメンテナンスの頻度は？
スレート屋根の寿命は30年ほどとされており、20年以上お住まいになられている場合は経年劣化が進んでいることが考えられるため、カバー工法や葺き替えなどのメンテナンスを行うことを検討してください。
またスレートは薄い屋根材なので飛来物などの衝撃に弱く割れやすいです。割れた箇所から屋根全体が傷むことがあるので5年を目安とした定期的な点検を行い、必要に応じてメンテナンスを行なってください。
メンテナンスが必要な症状
・色褪せ
スレート屋根は経年劣化によって色褪せが生じます。また色褪せが進むと表面にカビやコケが発生することがあります。これの症状は屋根の性能自体には影響を及ぼすことはありませんが、屋根の美観を損ねてしまうため、気になる方は後に紹介する塗装工事を行うことをおすすめします。
・スレートのひび割れや欠け、反り
先述の通りスレートは薄いため傷つきやすいです。もし傷がついてひび割れてしまうと、そこから雨水が浸入して屋根材だけでなく屋根の下地も含めた屋根自体を傷めてしまう危険性があります。これを防ぐために、スレートにひび割れが見つかった場合にはコーキング材でひびを埋めることで応急処置を行うことができます。
また飛来物の衝撃を強く受けることでスレートが欠けたり、スレートの経年劣化で反りが発生したりすることもあります。この症状が数枚程度であれば、スレートの部分的な差し替えで対応することができます。しかし症状の範囲が広く差し替えだけで対応し切れない場合、後に紹介するカバー工法や葺き替えを行うことをおすすめします。
メンテナンスの内容と費用
・カバー工法
スレートの寿命が近づいた時は、カバー工法や葺き替えがおすすめです。
カバー工法とは既存の屋根材の上に新しい屋根を重ねて葺く方法で、スレート自体が傷んでいても下地が傷んでいなければ施工可能です。古い屋根材の撤去並びに処分費用がかからないため、次に紹介する葺き替えよりも安価に抑えることができるというメリットがあります。ちなみに下地が傷んでいる場合はメンテナンス費用が寄りかかってしまうため注意してください。
しかしスレートの上に新しく屋根を重ねるため、屋根が重くなってしまい耐震性が下がってしまうおそれがあります。耐震性の低下を防ぐためには、新しい屋根材に金属屋根のような軽い屋根材を選ぶことがおすすめです。
費用としては新しい屋根材が5,000〜8,000円/㎡、下地の補修に1,000〜1,5000円/㎡、ルーフィングと呼ばれる防水シートが500〜1,500円/㎡、板金は種類によりますが1,000〜4,000円/㎡、足場代などが20〜30万円ほどかかります。
・葺き替え
カバー工法を行えないくらい下地が傷んでいたり、屋根全体を新しくしたかったりする場合は葺き替え工事がおすすめです。
葺き替え工事では既存のスレート屋根を取り外し、新しい屋根を取り付ける方法です。基本的にはスレートのみを取り替えますが、スレートとルーフィングの下にある野地板が傷んでしまっている場合は、そこまで取り替える必要があります。
古いスレートを丸ごと変えることができるため全く新しい屋根を設置することができ、雨漏りなどを根本から治すことができる一方でとても大掛かりな工事なので非常に高額になります。
費用としては新しい屋根材が4,000〜8,000円/㎡、下地の補修に2,000〜3,000円/㎡、ルーフィングが500〜1,000円/㎡、板金は種類によりますが1,000〜4,000円/㎡、既存スレートの撤去並びに廃棄費用が2,000〜3,000円/㎡、足場代などが20〜30万円ほどかかります。
・コーキング材補修
スレートに軽度のひびが入っている場合、ひびをコーキング材で埋めることで対処することができます。費用は5,000円ほどで行うことができます。
・部分差し替え
割れたり欠けたりした部分を新しいスレートに差し替えるメンテナンス方法です。
他のメンテナンス方法よりも安価に行うことができることができます。一方で新たなスレートには釘打ちが行えないためコーキングで接着することとなり、また解体時にできた釘の穴も残ってしまうため雨漏りリスクが残ってしまうというデメリットがあります。費用は一枚あたり1万円ほどとなります。
・塗装
色褪せたスレート屋根に塗装工事を行うことで新品同様の美観を取り戻すことができます。しかしスレート自体の寿命を伸ばしたり機能を高めたりする機能はないので注意してください。
まとめ
スレートは薄い屋根材なのでメンテナンスが不可欠です。
定期的に点検を行なって不具合や以上が見つかったとき、軽度な時はコーキング材補修や部分差し替え、範囲が広い時はカバー工法や葺き替え工事を検討してください。
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